北海道といえば、札幌や函館などの観光都市を思い浮かべる方が多いでしょう。
ですが、本当の北海道の魅力は“人の気配が消える場所”にあります。
今回は、地元の人でもなかなか足を踏み入れない「北海道の秘境」を紹介します。
🏞 1. 神の子池(清里町)
摩周湖の伏流水が湧き出る、神秘的な青の泉。
その名も「神の子池(かみのこいけ)」。
水温は年間を通して8℃前後と冷たく、透明度は20メートルを超えるともいわれます。
天候や時間帯によって青の濃淡が変化し、まるで異世界のよう。
アクセスはやや険しい林道を車で進む必要がありますが、その先に待つ光景は息をのむほどです。
🏔 2. 野付半島(根室地方)
「日本一長い砂の半島」と呼ばれる野付半島。
ここでは、まるで絵本のような“トドワラ”の風景が見られます。
トドマツの木々が立ち枯れ、白く風化した姿が幻想的。
野生のアザラシやオジロワシも多く、運が良ければ間近で出会うことも。
まさに「生きた自然博物館」といえるエリアです。
🌿 3. 函岳(名寄市・音威子府村)
標高1,129mの「函岳(はこだけ)」は、
登山よりも“車で行ける絶景”として知る人ぞ知るスポットです。
晴れた日には大雪山、利尻山、そして日本海まで一望!
夜には満天の星空が広がり、天の川がはっきり見えるほど。
“北海道のてっぺんに立つ感覚”を味わいたいならここです。
💧 4. 滝上渓谷「錦仙峡」(滝上町)
春は芝ざくらで有名な滝上町ですが、
実は知る人ぞ知る「渓谷美の町」でもあります。
「錦仙峡(きんせんきょう)」は、渓流が岩肌を縫うように流れ、
紅葉の季節には山全体が黄金色に染まります。
人が少ない早朝に歩けば、川霧と光が織りなす幻想的な風景に包まれます。
🐻 5. 幌加温泉(上士幌町)
最後に紹介するのは、温泉好きの間で「伝説」と言われる秘湯、幌加温泉。
かつて宿があったものの、現在は無人の野天風呂として知られています。
川沿いに湧くお湯に、自分で湯加減を調整して浸かるという“究極の野趣”。
鹿やリス、時にはキツネが顔を出すこともあり、
まさに「自然と共にある温泉」。
ただし、アクセスは砂利道&熊の出没注意なので、経験者向けです。
🚙 北海道秘境旅のポイント
ガソリン満タン必須(スタンドが100km先ということも)
スマホ圏外あり(紙地図を準備)
野生動物に注意(特にヒグマ・エゾシカ)
ゴミは必ず持ち帰ること
これらを守れば、北海道の“手つかずの自然”と共に過ごす最高の時間が待っています。
🌌 終わりに
観光地では味わえない静寂、
人のいない森で聞く風の音、
そして満天の星空。
それが「北海道の秘境旅」の醍醐味です。
あなたもぜひ、地図に載らない北海道を探しに行ってみませんか?


