❄️流氷が運ぶ“北海道の冬の奇跡”

真冬のオホーツク海に訪れる「流氷」は、北海道でもっともドラマチックな自然現象のひとつ。シベリアから数千キロの旅を経て辿り着く氷は、まさに“地球の息づかい”を感じさせる幻想的な光景です。

網走や紋別の海岸に立てば、水平線の先までびっしりと続く白い大地のような海原。波の音は消え、かわりに氷と氷がぶつかり合う「キュッ、キュッ」という不思議な鳴き声が響きます。
晴れた日にはコバルトブルーの海と純白の流氷、そして遠くにそびえる知床連山のコントラストが美しく、まるで絵画のような世界が広がります。

流氷砕氷船に乗れば、迫力はさらに増します。巨大な氷を割って進むときの振動や音は、肌で感じる冬の冒険そのもの。運がよければ、アザラシやオオワシなど、この季節にしか見られない生き物たちに出会えることも。

流氷は、ただの“氷”ではありません。
冬の北海道だからこそ体験できる、自然がつくり出す神秘のアート。訪れた人の心に深く刻まれる、忘れられない力を持っています。

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