〜自然豊かな大地で知っておきたい「熊危険情報」と安全対策〜

北海道といえば、美しい森と湖、そして雄大な自然。
しかしその豊かな自然の裏には、ヒグマとの共存という現実があります。
近年は観光客や登山者の増加、そしてエサ不足などの影響で、
ヒグマの人里への出没が全国ニュースになることも。
今回は、北海道を旅する上で知っておきたい
「ヒグマ危険情報」と「遭遇しないためのポイント」を紹介します。
🏔️ 1. 北海道のヒグマ生息地と現状
北海道全域に約1万頭以上が生息しているといわれるヒグマ。
特に以下の地域では、近年の目撃情報が多発しています。
🐾 出没が多い地域
道東:知床半島、羅臼、斜里町周辺
道北:大雪山系、幌加内、稚内周辺の山林地帯
道央:札幌市南区、定山渓エリア、小樽周辺
道南:函館近郊の山間部
💡 札幌市でも住宅街近くでの出没例があり、もはや“山の中だけ”ではありません。
⚠️ 2. ヒグマ出没が増えている理由
📈 ここ数年、北海道では出没件数が過去最多を更新しています。
その背景には——
1. エサ不足(ドングリ・サケなどの不作)
2. 個体数の増加
3. 人の生活圏との境界が薄れた
特に秋は、冬眠前でヒグマがエサを求めて活発に動く季節。
登山・キャンプ・写真撮影の際は注意が必要です。
🏕️ 3. 遭遇を避けるための心得
北海道では、熊と出会わないための「3原則」があります👇
🐾 (1)音を出して存在を知らせる
クマ鈴やラジオをつけて歩く
グループで会話しながら行動する
→ ヒグマは本来、人間を避ける動物。気づかせることが重要!
🐾 (2)食べ物を放置しない
キャンプ地に食材やゴミを放置しない
バーベキューのニオイにも注意
→ “人の食べ物=エサ”と覚えると、人里に近づく要因に。
🐾 (3)目撃情報を事前チェック
登山や釣り前に「北海道庁ヒグマ出没マップ」を確認
各自治体HPやSNSでも最新情報が更新されています
🔗 北海道ヒグマ出没情報ポータル(北海道庁)
🧭 4. 遭遇してしまったら…?
もしもヒグマと出会ってしまったら、走らない・騒がないが鉄則です。
❌ 絶対にしてはいけないこと
走って逃げる(本能的に追われます)
背中を向ける
大声で威嚇する
✅ 正しい対応
1. 熊を直視せず、ゆっくり後退する
2. 落ち着いて距離を取る
3. 攻撃の兆候(立ち上がる・歯を鳴らす)があればしゃがんで待つ
💡 ヒグマ撃退スプレー(ベアスプレー)を携帯するのも有効。
📍 5. 熊と共にある観光地
「危険」だけでなく、「共存の文化」も北海道の魅力。
🐻 知床(斜里町・羅臼町)
世界自然遺産・知床では“ヒグマと生きる観光”をテーマに、
ガイド付きの「ヒグマウォッチングツアー」も人気。
→ ルールを守れば、安全に観察が可能です。
🐻 大雪山系
登山客が多いエリアですが、初夏〜秋はヒグマ出没情報が頻発。
登山届け・熊鈴・スプレーは必携!
🐻 支笏湖・定山渓
札幌からアクセスの良い自然地帯でも出没が報告されています。
観光客の多い温泉地でも油断は禁物です。
🌲 6. 北海道の自然を安全に楽しむために
北海道の自然は、雄大で美しい——
けれど、それは野生の命と隣り合わせということでもあります。
ヒグマは北海道の象徴であり、脅威であり、同時に“共に生きる隣人”。
観光客も「自然に入る=野生のルールを尊重する」意識を持つことが大切です。
🧭 マナーを守れば、北海道の自然はもっと楽しく、もっと安全に味わえます。
📌 まとめ
✅ ヒグマは全道に生息(特に道東・道央で多発)
✅ 食べ物・ゴミの放置はNG
✅ クマ鈴・情報チェックで事前対策
✅ 遭遇時は落ち着いて行動


